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小さな畑にできること
AIの技術やSNSの発展。どんどんと効率化が叫ばれる世の中です。しかしなんのための効率化なのか?それだけ効率化したのだったら労働から自由になってもいいはずなのに世の中に増えるのは不思議な雑務の数々。自然農の祖、福岡正信さんは著書のなかでテクノロジーの発展を「一生懸命勉強して近眼になり、眼鏡を発明して喜んでいるようなもの。」と言っています。時期はコロナ禍、そのようなことを考えていたら気づくと、有機農家の門を叩いていました。そこでは農薬は使わず微生物の力を生かした農業の姿が。自分が生きる分の作物の種をまいて収穫する。極めてシンプルな労働がそこにありました。「人は土から離れては生きられないのよ」天空の城ラピュタでシータが言ったセリフです。ちび畑は野菜を売るだけでなく積極的に栽培にも参加してもらって、生き方や世の中のありようを考える場になれたらと思っています。小さな畑ですが私の畑でなにができることを皆様と一緒に探していきたいと思っています。
profile
MACHIDA MICHIO
CMディレクターとして約30年活動と同時に環境循環型の農業に関心をもち藤沢、相原農場の門をたたく。三年間相原成行氏のもとで有機農業の基礎を学ぶと同時に、いかすのSAS(サステナブルアグリカルチャースクール)にも在籍。内田達也氏のもとでも緑肥を利用する環境循環型の農業を学ぶ。。
神奈川県藤沢市打戻地区に小規模ながらも「自然のチカラを最大限に活かし健全に育てる野菜」をテーマに化学肥料、農薬を使用しない少量多品目栽培に挑む。
栽培のこだわり
まずは麦を育てる。
麦にはいろいろなメリットがあります。耕運機では耕せない層にまで根を張り土壌の物理性を改善したり、粉砕して土にすき込むことで野菜たちの栄養になります。収穫をしないものを栽培することは一見非効率ですが、まず麦の栽培をすることが減肥栽培を可能にすると同時に化学肥料とはひと味違う野菜本来のすっきりとした食味が味わえると考えています。
旬なものだけを栽培
旬なものを旬なときに
本来人間も自然の一部。四季のサイクルで人が欲する食べ物は体にいい。旬なものはさらに栽培コストのかからない。スーパーにいけば年中好きなものを好きな時に食べられますが、その裏には膨大なコストがかかっているのも事実です。環境負荷をかけない形で栽培する。これからの時代に必要なことだと思っています。冬にトマトやきゅうりは食べられませんが、考えようによっては、夏にやってくるきゅうりとトマトの味に「待ってました!」と思える。なんてお金のかからない贅沢な瞬間なのでしょう!季節のうつろいが食べ物で感じられるってとても贅沢なことです。
畑から直送 採れたて新鮮野菜セット
目指しているのは農家が裏の畑で採ってきたものを台所にならべるそれです。形は多少不格好で時には虫がはいっていたりするかもしれませんが、そこはご勘弁を。鮮度が違うだけで野菜とはこんなに美味しいものなのかと驚きます。ブログやお便りでは栽培のこだわりや畑の様子などもお届けできると思います。ぜひ皆様畑に足をはこんでいただき「野菜を食べる」以上の体験をしてもらえたら嬉しいです。